ついにこの時代がやってきました。
Macがウイルスの脅威にさらされる日が・・キタ。
2019年、Macへの脅威はWindowsの約2倍に
アンチウイルスソフトMalwarebytes社によるレポート「2020 State of Malware Report」によれば、エンドポイント1台あたりのマルウエア数がWindowsの5.8に対し、Macは11となったということです。
Macをターゲットにしたウイルスは年4倍のペースで増加
◇2019年におけるマルウエアの数(台)
- Mac 11 ※2018年は5.8台
- Windows 5.8
また、レポートではMacを標的としたマルウエアは、年400%(=4倍)のペースで増加しているとしています。
この背景には、昨今のMacの純粋なユーザ増加があります。
分母が多ければ、アガリも多くなるということですね。
今までは圧倒的な数のWindowsユーザを標的にしておけばよかったのが、マルウエア作成側もMacのユーザ数の多さに魅力を感じているのでしょう。
業務<個人というMacのユーザ構成からマルウエアにも違い
業務よりも個人用途で使われることが多いMacのユーザ構成からか、マルウエアには若干の違いがあります。
Windowsでは典型的なマルウエアが多いのに対し、MacではアドウェアやPUP(悪意ある有害なプログラムの総称)が多数派です。
PUPはMackeeperに代表されるクリーンナップ目的のアプリケーションに、組み込まれています(=のでインストールにはご注意を)。
アドウェアもPUPも増加については、Mac OSのセキュリティ対策が若干弱い点をつかれている側面もあるようです。
Windowsも2,400万端末で検出
一方のWindowsも2,400万もの端末でマルウエアは検出されていて、個人使用分では13%増加、業務用端末では463%もの増加になっています。
まあ・・何ていうか、ものすごい数ですよね。
Macも安全でなくなったということ
かつての典型的なコンピュータウイルスの時代には、Macは安全だといわれていました。
私自身もときおり入ってくるウイルス入りメールも遠慮なく開いて、効かないなと笑い飛ばしていたものです。
ですが、そう信じていた安全ももはやないということになるのでしょう。
今までは調べものをするときには、サブのサブくらいの位置づけのブラウザで海外含めたサイトへ遷移していましたが、そろそろ対策ソフト入れるタイミングなのかなと考えています。
Mac用対策ソフトは帯に短しタスキに長し
だけど、Macの対ウイルスソフトはなかなか出来がいいものがないのも事実。
最近ユーザデータを間接的ながら販売していたAvastなんかは無料でWindows端末では使っていたんですが、なんだかMacでは挙動がいまいちで使用をやめた経験もあります。
にしても、無料だからって勝手に紐付け可能な情報を売るのもどうなんですかね。
自分も身を置いておいたのになんですが、分からないからやってしまえ的な気風が、この業界にあることはあるように感じています。
これ以外のも最近は挙動も改善されてきているようですが、やはりリソースを無駄に喰っている印象も否めません。
iMacを代表としたデスクトップのSSD起動マシンならまだしも、MacBook Airのユーザさんなんかはイラッとした経験を少なからず持っているのではないでしょうか。
現在進行系でもある実生活のウイルスもさることながら、こっちのもなかなか生産活動を阻害してくれます。
そういえば詳細な地域は分かりませんが、名古屋でも感染者が出たということです。
実生活も対策とらないといけませんです。
(了)