新型コロナウイルスを正しく怖がる

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SNSで広まったフェイクニュース

新型コロナウイルスについては、日々新しいニュースが流れてきます。

繰り返しになりますが、出どころ自体が情報統制の権化のような国なので、そもそも正しい情報がはっきりと見えない。

そういう状況になると、デマ=フェイクニュースが広がりやすくなります。

新型コロナウイルスは空気感染する?

昨日書いている途中で未確認情報であることに気づいて、やめたニュースがあります。

今日のニュースでしっかりと報じられ始めた「新型コロナウイルスはエアロゾル感染するから空気感染する」という、まとめサイトからSNS経由で広まった口コミ。

私もそのニュースに接して「空気感染するなら本当にまずい」と、率直に思いました。

ですが、ちょっとしたら思いついたのが「空気感染するのなら、もっと緊迫するのではないか」という考え。

で、あれこれ調べていくうちに空気感染の可能性は低いということが分かりました。

空気感染=フェイクニュースというのか、誤解でしたね(誤解してしまうのも理解できる)。

今日になって確認したBuzzFeedの記事の解説が分かりやすかったので、よろしければご覧ください。

新型コロナ「エアロゾル感染を確認。要するに空気感染」は誤り。ネットで不安と誤解が拡散
ネット上に拡散しているのは、中国が公式に新型コロナウイルスの「エアロゾル感染を確認した」として、「要するに空気感染」などとする情報だ。こうした情報は過度に不安を煽るものであり、「誤り」だ。そもそも「エアロゾルの発生」は滅多にないことであり、予防策は、飛沫感染に対する「手洗い」「うがい」「アルコール消毒」などと一緒だ。

そしてこのフェイクニュースには、2つの要素が含まれていることに気づきました。

エアロゾル感染は空気感染ではない

一つめが「エアロゾル感染」が「空気感染」とイコールでないこと。

エアロゾル感染と空気感染

エアロゾル感染の「エアロゾル」とはSARSのときのように水洗トイレで便器から発生したり、ノロウイルスのときのように散布されてしまった嘔吐や下痢のなどから発生したりするものをいいます。

飛沫感染よりも感染は範囲が広がるとはいえ、感染源となるエアロゾルが恒常的に発生するものではなく、一過的・偶発的なもののようです。

そもそもが、空気感染するにはウイルスが長時間漂っていなければなりません。この空気感染が発生するのは麻疹、水痘、結核などということです。

ウイルスを含んだエアロゾルの発生に遭遇する可能性は、そもそもそれほど高くないようです。考えてみれば分かることですが、しょっちゅうエアロゾルが飛んでいる空間にずっと自分がいるかというと、いません。そこを離れるはずです。

上記のBuFeedの記事中にもありますが、クルーズ船と満員電車を同列に扱う類推が不適切なわけです。

Google Eartherともいわれている国会議員さんもこれについて、ツイートしていましたね・・。

エアロゾル感染の報道も、あくまで「可能性」だった

二つめがBBCや中国新華社によるエアロゾル感染の報道は、あくまで「可能性」であったことです。

断定的に報じられていたわけではありませんが、SNSでいつの間にか中国政府が確認したことになっていたりしたわけです。

エアロゾル感染の可能性がある

→ 中国が公式にエアロゾル感染を確認した(デマ?)

→ エアロゾル感染するんだったら空気感染ってことだ(誤り)

→ 本当にまずい

私もそうですが、事前知識なしにそのニュースに接すると、そういう反応になるのは理解できます。

SNSで広めてしまった人に必ずしも悪意があったわけではないはずですし、すぐに否定してくれる識者の方もいて早期にフェイクニュース(デマ?)と分かって、これについてはよかったなと、思う次第です。

ニュースの見極め

きっとずっと以前の時代にも気になるニュースに触れたら、知り合いに伝えるとかしていたのでしょう。

今はそれをネットに乗せてやってしまうので、いい方にも悪い方にも拡散してしまう。

外に向けていい悪いの判断も、誰に伝えるのかの判断も必要なのでしょう。きっと。

即時性も大事だけど、熟考はもっと大事

ニュースも食べ物と一緒で「早い・安い・うまい」の「早い」が重要なのかもしれませんが、早すぎる=拙速な確認と伝え方はいかんのだなと思う次第です。

自分もやってしまいそうだから分かるのですが、一つのニュースをみて反射的に反応したり伝播させてしまう怖さは、インターネットがこれだけ行き渡った時代だからこそあります。

センセーショナルなニュースであればあるほど、その真偽や信憑性を確かめるべきなのだとも、改めて思います。

拙速な振る舞いはブーメランに

にしても、こういったニュースをすぐ政権批判につなげてしまう人の発言や書き込みを見るにつけ、なんか違う目的のためにこういう書き込みはしないで欲しいなと思います。

発言の拡散も一般人より大きくてそれを真に受ける人も少なからずいるわけですから、もう少し注意深く発言・書き込みをするべきです。

一次情報発信者というかデマの発信元でないから責任ないと考える向きもあるでしょうが、そういった拙速な振る舞いはブーメランとなって返ってくるはずです。

フェイクニュースをチェックするFIJ

今回の新型コロナウイルスのようにデマの温床にもなるニュースに関しては、真偽の確認も必要になります。

そういった需要に応えるであろうサイトがありました。

◇ファクトチェック・イニシァティブ(以下FIJ)の新型コロナウイルス特設サイト

新型コロナウイルス特設サイト
新型コロナウイルスに関連する言説・情報のうち、これまでにファクトチェックや検証が行われたものを紹介します。気になる言説をクリックすると、検証結果の概要と検証記事へのリンクが表示されます()。 いずれも

見ると「あー、これこれ」というニュースや書き込みを見つけられると思います。

今回のタイトルもこちらのキャッチコピーからいただきました。

フェイクじゃ? と疑うようなニュースがあれば、チェックすることをオススメします。

昔も今もデマは伝わりやすい

ネットがない時代やそれより前の電話もなかった時代は言うまでもありませんが、今のように情報が激しく流れていく時代もデマが広まりやすく伝わりやすい。

情報が少ない時代でも多い時代でも(生まれる要因は違えど)デマは多く生まれ、拡散されやすいのだなと考えます。

ただ昔より幸せなのは、FIJのようにそれを検証するところがあったり、自分でもインターネットをはじめとして検証できるところではないでしょうか。

SNSにどっぷりはまってはいませんが、(機会は少ないけれど)書き込むにも読むにも意識しておこうと思った次第です。

なんか、新型コロナウイルスの空気感染の話だったのがフェイクニュースに変わっちゃいました。

まあ、ちょっと空気感染に騙されかけた悔しさもあったりしますね・・。

(了)

 

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