最近、SOUND HOUSE(=以下サウンドハウス)のPlaytech(プレイテック、以下Playtech)のギターを購入しました。
コストパフォーマンスが高いと評判のPlaytechのギター。購入するのは初めてなのですが、評判に違わないギターかどうかという視点で検証と紹介の記事を書いてみました。
ちょっと長めなので、適宜下にある目次から興味のある箇所からでもご覧いただければ幸いです。
- サウンドハウスのPlaytechギターとは
- PlaytechのセミアコSA500を購入した経緯と理由
- PlaytechのセミアコSA500を入手
- Playtech SA500の全体をみてみる
- 色目がちょっと違うけど(・∀・)イイ! ”おいしそう”? という感想あり
- Playtech SA500の音にまつわる部分について
- Playtech SA500の残念なところ
サウンドハウスのPlaytechギターとは
Playtechは、サウンドハウスの楽器ブランド名です。
サウンドハウスは千葉県の成田市に拠点を置く、音楽専門の商社であり総合通販サイト運営(会社)です。
サウンドハウスは、ギターやベースギターをはじめとしたバンド向け製品を中心に、管楽器やDTM(Desk Top Musicの略称)&DAW(Digital Audio Workstationの略称)製品、PAから照明類まで揃う音楽の総合通販サイトです。
サウンドハウスが展開するPlaytechブランドの楽器類は管楽器、ドラム類、鍵盤系など様々ありますが、もっともよく知られているのはベースを含むギター関連の製品です。
初心者向け激安エレキギターに定評
Playtechのギターの特徴としては、とにかく安価であること。昨今の円安や原材料高騰に呼応して値上げがされていますが、前までは、一台が10,000円以下で購入することができました。
値上げがされた現在でも、11,800円からST(ストラトキャスター)タイプやTL(テレキャスター)タイプのエレキギターが、激安と表現していい価格帯で購入できるわけです。
ヴィンテージやブランド品レベルでなく、手っ取り早くギターを弾きたい初心者や私のように予算が乏しい者(T_T) には最適なギターであるといえます。
さらにいえば激安というだけでなく、楽器としての基本仕様や性能面にもユーザから一定の評価が与えられています。
“激安ギター”の一言では片付けられないPlaytechのギター
YouTubeで「Playtech」または「プレイテック」で検索すると、多くの動画が見つかります。
そしてそれらの多くが、いささかイロモノ的な扱いで導入しつつ、弾いてみたら「おい・・いいよ。これ」と思い直して一定以上の評価を与える、というような構成の動画です。
ここには演出も含まれてはいるでしょうが、少なからぬ本音もあるはずです。
私自身も興味半分で手にとって弾いてみたら「お・・いいな。これ」と感じたこともあり、単なる激安ギターの一言では片付けられないのがPlaytechのギターです。
知人所有のSTタイプの印象がよかった
先述していますが、知人が2018年頃に買い求めたPlaytechのST(ストラトキャスター)タイプのギターを弾かせてもらったことがあります。
まず弾きやすい、という印象を抱きました。スタジオ据付のアンプ(Roland JC-120)を通しても、まずまずいい音はするしネックも太くなくて、上級者でもない私には好感度が高かったのでした。
自身の近いタイプのギターである、Fender社の古めのテレキャスターと比べても弾きやすさは同レベルで、カッティングの音などは曲によっては、こっちのPlaytechを使った方がいいかもと思わせられるくらいでした。
雰囲気や所有欲を求めなければ十分なギター
ただギターにはとくに人によって求める部分は違うので、たとえばプロレベルの方が大メーカーやブランドもののギターと弾き比べれば、大きな違いはあるでしょう。
何より十年単位で歴史を重ねてきたブランドのギターに比べたら、雰囲気や所有欲を満たすものでないことは確かです。
しかしながら、たとえば初心者のようにガシガシと弾き込んで練習に明け暮れるつもりならば、必要十分なギターといえるでしょう。
PlaytechのセミアコSA500を購入した経緯と理由
とまあ、Playtechのギターを持ち上げ気味に紹介したところで、実際に購入した経緯とインプレッションを書いていこうと思います。
この項目では、PlaytechのセミアコースティックギターSA500を購入した経緯と理由を記していきます。
参考までに私はバンドでギター他を担当しており、役割的にはバッキングで主にカッティング。
所有するテレキャスターがメインのギターとかぶるところもあるし、リフを弾く機会も最近多め。
テレキャスターのフレットが結構つらくなってきたこともありました。
それに加えて、所有してみたことのないセミアコースティックギターも試してみようというところから、購入への道が始まります。
Playtech製品への信頼感
バンドにおいては、このタイミングで練習を求められるフレーズを、多く弾くことになりました。ちょっと必死気味・・。
練習にガシガシと弾くわけだから、フレットの消費を考えて安価なギター=Playtechだなと考えてぼんやりとセミアコ(=SA500かSA20)がいいかなーと考えていました。
その素地は結構ありまして、知人のギター以外にもギターシールド(ケーブル)や交換弦のコスパの高さが印象に強く残っていました。
とくにギターシールドについては旧来のシールドよりかなり太めで、安心感もありつつL字型プラグでもストレート型と同価格だったりもします。
これも含めて弦など消耗系の交換部品の送料無料なのもポイントが高いです。
ギター弦のコスパが非常に高い
ちょっと脱線しますが、Playtechブランドのギター弦は非常にコスパが高いです。
1-6弦のワンセットにおにぎり型ピックがついて税込280円から。
まあこのピックをおまけにつけるのは、賛否両論ありますが。
3セットで同ピック1つの製品もあり、こちらは税込590円!
アーニーボールの何分の一だろう・・
ただまあ弦を滑らせた時の感触や、(あんまりやりませんが)弦自体のテンション感なんかは、価格なりの出来栄えなのかなとは思います。
加えてキレやすさ(短気とかではない)は、それほどでもない印象があります。
.009か.010を使っていますが、尖り気味のおにぎり型ピックでもここ数年において練習中に一度切れたくらい。
このあたりは人によって差異があるので、参考情報として。
カッティングだけど箱鳴りも欲しかった
ギター自体については、単純にセミアコが欲しかったのと、バンドでのサイドギターに箱鳴りが要るかなと思えたところもあります。
というのか、カッティングするにしても音自体に少し膨らみがあってもいいんじゃないかとも思えたり。
アコギの音はエフェクターのシミュレータで結構再現できていましたが、エア感というかもうちょっとあってもいいんじゃないかなとも。
さらに理想をいえば、これのピックアップがP90タイプだったら、自分にはよかったのではないかとSA20の方の音色を聞いてみて思いました。
PlaytechのSA20でもよかったといえばよかったが・・
このSA500と近い価格帯でPlaytech SA20というモデルがあります。SA500と製品企画自体は大きく違わず、気軽に手を伸ばせるセミアコという位置づけです。
SA500との大きな違いは、フレット指板がSA20では合成素材であるのに対し、SA500は一般的なローズ指板であること。
それからピックアップがSA20ではP90タイプで、SA500はハムバッカータイプです。
ピックアップとフレットの違いで、どちらを優先するか考えましたが、知らない素材だと扱いが分からないということもあり、価格で大きな魅力を感じながらも、フレットでSA500を選んだ次第です。
ピックアップはシングルコイルとハムバッカーの中間的な音色がどうしてもよければ、交換するという選択肢もありますしね。
Playtech SA500と競合検討したギター
このPlaytech SA20以外にも、競合検討したセミアコはありました。
そもそも購入の一年前まではセミアコは15万円以上するものだと思い込んでいましたが、サウンドハウスの通販サイトでTokai(トーカイ)やIbanez(アイバニーズ)などから、良質でそれ以下でもセミアコが出ていることを知ってから「やっぱり欲しい( ´Д⊂ 」気持ちになったのですね。
TokaiのセミアコES200
Tokaiのストラトキャスターを所有していたことがあるので馴染み深く、いいギターメーカーであることはよく理解しています。
ただ、ちよっと今回の想定予算(ポイ活他による8万円以下)からは大きく外れるので、早々に候補から外しました。
評判も高く、場合によってはES335より弾きやすいという評価も散見されたので、次の憧れギターにしておことにします。なーんて、幾つあるのやら・・(^^)。
IbanezのセミアコAS73G
Ibanezのギターは全然形が違うタイプを借りて使ったことがあるくらいで、正直馴染みは薄いです。
とはいえギターの音出し部分では良い印象があるし、外見は問題なしどころか好印象。
現在も魅力的なセミアコをラインナップに備えており、価格面でも好ましい感じ・・。
中古店で見かけて試奏させてもらっても弾きやすかったですし、このセミアコ(AS73G)は最後まで候補に残っていました。
一番の魅力ポイントは、通常のセミアコより一回り小ぶりなボディです。
いわゆる335タイプのボディでは大ぶりで(慣れないと)弾きにくそうなイメージがあったのですが、このギターはそこを解消してくれるように思えていました。
しかしながら、この後とあるところで通常サイズのセミアコを持つ機会があって、持ってみたらそれほどボディの大きさが気にならないことに気づいて、これでなくてもいいかなと思えたのでした。
ARIAPROII (アリアプロツー)のセミアコ TA-TR1 STBR
Aria ProIIのセミアコもサイズ感と価格面で非常に魅力的でした。
実機は見つけられず、試奏する機会はなし。上記Ibanezと同様にボディが小ぶりで外観は好みだけど、音色を確かめる機会がなかった・・。
音色はわずかにロシアとシンガポールのYouTuberが、このTA-TR1ギターのインプレッションで弾いてみせてくれていましたが、正直よく分からず。
サウンドハウスのインプレッションでは評価が高いのですが、いかんせん情報が少なかったかも。
Epiphoneはイマイチ?&Gibson ES335は高過ぎて問題外・・
他にチラっと?頭をかすめたのはEpiphone。FenderにおけるSquire的な存在だし、外観もグッド。
価格も本家?Gibsonよりグッと抑えられていて、予算圏内でした。
しかしながら、このEpiphoneのセミアコは全体的にネガティブな情報が多かったのです。
YouTubeチャンネルのレビューやネット上では、結構「やめとけ」と言い聞かせるような意見が多く、価格的に好ましかったのですが候補から外れました。
フル予算で失敗するのも手痛いかもと考えたし。
Gibson ES-335は価格的に問題外だったけど、やはりEpiphoneは関連ブランドなので魅力はありましたが・・。
まあ一発当たったら(ナニで?)、335を購入することにしましょう\(^o^)/
収納ピッタリのセミアコ用ハードケースもある
PlaytechのセミアコSA500に決める要因の一つに、おなじくPlaytech製ハードケースの存在がありました。
Fenderのテレキャスターのハードケースを購入してからが、サウンドハウスとの付き合いの始まりでして、そのきっかけはとにかく安いということ。
これを知るまではギターのハードケース=高いイメージしか持っていませんでしたが、7,000円以下(当時)で売られていたときは驚きつつもレビューの高評価につられ購入していました。
来てみたら、いいんですよねクオリティが。
毎日移動するような使用状況ではないものの、しっかりしているし安心感があります。
10回ほど宅急便で送ったことがありますが、壊れてはいません。もちろん中身には一切の問題なし。
以前に購入したときよりも高くなってはいるものの、SA500が入るセミアコ用のハードケースも税込10,000円以下であるし!
購入前のサポート体制がグッド
どこからどう見ても335タイプのセミアコが入りそうなハードケースですが、念のためにサウンドハウスさん(何故かここだけ敬称)のサポートの方に質問してみました。
Q:このセミアコ用ハードケースにSA500は収まりますか?
即答ではなかったものの、丁寧に「収まります」という旨の解答をいただきました。
即答でなかったのは実際に入れてみてくれたからのようでした・・その節は、丁寧なご回答ありがとうございますm(_ _)m
なんか格好良かった
これも重要なポイントですが、なんか格好良かったんですよね。まあ、335の類似モデルは大体格好いいわけですが。
SA500は赤系、白系、青系、サンバーストの4色が展開されていますが、どの色でもいいなと思えました。
その一方であんまりこだわりはないとはいえ、レジェンドが持っているのと類似型同色のギターを持って、弾ける人に見られてもいけないので、青色か白色(?)にしようかなと思っていました。
ポイント付与が大きい色のSA500モデルを購入することに
そうして諸条件というか絞り込みの結果、PlaytechのSA500を購入することに決めたわけです。
スマホを新調するタイミングでもあったので、結局いつものように低コストになるというケチケチな流れで・・。
それとPlaytechの楽器類全般にいえることですが、ポイントの付与率が高いのは結構な魅力なのです。
ギターの交換弦は常について回るので、10%ほどのポイント付与はなにげにありがたいです。
選択した白色系のSA500は、ポイントが10%つくことになっていました。
※ポイントが付与されるのは購入から2週間程度後になります
同じモデルでもタイミングにより色違いで価格が違う
これはSA20とちょっと違う点ですがSA500の場合、販売されている時期によってモデルの色ごとで価格と付与ポイント率が違ってきます。
購入当時は青色が34,800円のポイント10%で、白色の方がセール中で33,700円のポイント10%、という具合に1000円違いで同じポイント付与。
この一方で(多分)人気のサンバーストとチェリーの二色のモデルは、価格が34,800円のポイント1%という販売条件設定です。
・・うーむ。じゃあ青か白に絞って総合コスパに勝る白でいこか。
という非常にケチケチな方向性で、セミアコSA500の白色モデルを購入することに決定しました。
PLAYTECH ( プレイテック )のセミアコSA500(色:Flame Natural)
ぼんやり考え始めてから半年近くサウンドハウスをウォッチしてきましたが、価格もポイントもある程度変化するのが分かっています。
必要な時が買い時ではありますが、セールの時期や情報も参考にしつつ購入されるのが、望ましくはあると思います。
だけどまあ、好みのカラーがあれば、それが一番ですよね。
セミアコの購入ポイントがハードケース購入の足しになる
で、このフレームナチュラルのSA500のポイントを見たところ、気づきました。
「を。ハードケースの足しになるんじゃね?」
そうなんですよね。持ち運ぶ機会も少なくないので、テレキャスター用が流用できないからケースは必要。
なんか使わない楽器を販売したらセミアコ購入資金になっていて、ペイペイに格納されているし。
SA500を支払っても残るので残りのポイントと合算すると・・こりゃ\(^o^)/買える!
幸いにもサウンドハウスではペイペイ決済も可能なので、現金化ロスもなくセミアコとハードケースを入手できることになりました。
ただし、サウンドハウスではポイント付与が購入日から二週間先なので、ハードケースはそれ以上先になりますが・・。
PlaytechのセミアコSA500を入手
というように「お値打ち」という非常に分かりやすいベクトルでPlaytechのセミアコSA500、白色(と思い込んでいただけで、正確にはフレームナチュラルという色)をポチり、入手しました。
ここからは荷姿から開封、各部の画像を交えたレポートになります。
意外と情報の少ないPlaytechのSA500の、いいところも悪いところもお伝えできればと。
まずはPlaytech SA500の荷姿から。180サイズ程度の段ボール箱をプチプチでくるんだ状態で届けられました。
SA500のレビューにもありますが、思ったより軽いという印象です。
Playtech SA500の箱開封から取り出しまで
外側のプチプチを取り除いて、いざ開封。開けてみた様子は下記画像になります。
なにぶん新しいギターを購入するのは10年以上ぶりくらいのことで、ちょっと緊張しました。
しかも、通販で実際に触ることなく購入するのも初めてなので、トラブルがないといいなという思いもよぎりました。
半透明の包装から出して、実際のSA500を目の当たりにした第一印象は「あれ? 白じゃない」でした。
イメージ的に、ビートルズがビル屋上でジョン・レノンが持っていたギターと同じような色合いだったけど・・。
木目の見た目もあって「木」の印象が強い。
Playtech SA500の全体をみてみる
以下の画像はいずれもピックアップ、ピックガード部のセロハンを剥がしていない状態で撮影しています。
箱から取り出したSA500を玄関に立てかけて撮影してみました。
やっぱり白じゃない・・オレンジ色とまではいかずとも、生成り色。
だけど、部屋の灯りが蛍光灯とは真逆の暖色系だから、そのせいかもしれんなーと自己納得。
勝手に「白だ」と、思い込んでいた部分もあるでしょう。
というか、むしろ色的には好みだったAria ProIIのセミアコと印象が近いから、違ってよかったくらい。
色目がちょっと違うけど(・∀・)イイ! ”おいしそう”? という感想あり
で、一応蛍光灯の下でも見ましたが、やっぱり生成り色ですね。
サウンドハウスのサイト画像を見る環境で違ってくるので、ここは仕方ないというかある意味当然なのかなと思います。
白を期待していたわけでもなく、商品説明での色も「フレームナチュラル」となっているわけでもあるし、こっちの方が暖かみがあって気に入りました。
近しい女子に画像を見せたら「おいしそう」という謎の感想もいただきました。
飴色で美味しそうに見えたそうですけど、分からんでもない気もします。
皆さんの視聴環境ではどんな色に見えてるのかな・・?
この値段でよくぞここまで・・(京極さん風)
でまあ、ボディとかネックとか検証していくわけですが、なんか素直に価格以上の高級感を覚えました。
木目がどうだとか素材がどうだとか通の方だとあれこれ意見が出てくるのでしょうが、私的には「この値段でよくぞここまで・・」と、感嘆に近い感情がよぎりました。
後述する細かいところのアラはあれど、かなり神経が行き届いているなと。
ヘッドのペグ、ネックのアヴァロンありインレイ、ある程度統一されたピックアップ周りとか。
箱鳴りがあればそれでいいくらいに思っていたのですが、しばらく見とれていました。
レビュー通りにネックが太く感じられるが・・
それからSA500を抱えてみました。
やはりテレキャスターやストラトより大きい(=当たり前)。だけど、大きさほど重さは感じない。
ネックを握ってみると、サウンドハウスのレビューにあった通りやや太い・・。
これも小さく気になっていたところですが、少し弾いてみたところ太さの違いは実際のところ僅かなものです。
これが「太い」と感じられる人はある程度弾いている人だと思いますので、握りや運指にあたってはほぼ気にならないレベルではないでしょうか。
それくらい僅かな差でしかありません。
ハイポジションまで行くと太く感じないので確認してみましたが、テレキャスターのようにヘッドへ向かって少しずつ細くなっていないだけ(=ほぼ同じ太さ)なのではないかと。
私は指が短めですが、難なくFも抑えられます。
Playtech SA500の音にまつわる部分について
続いては、気になるPlaytech SA500の音にまつわる部分について。
この音の紹介については悩んだのですが、エフェクター経由やアンプを通した音についてはサウンドハウスの商品ページにも動画があるので、そちらをご覧いただくのが一番好ましいかと思います。
というのはエフェクターやアンプを通した音は、それぞれの環境の違いから参考になるのかならないのか分からないと思えるからです。
などいう判断で、音出しについては生音だったらいいかもなと思いつつも、使う弦によって鳴りも違うので差し控えます。
代わりに各部のインプレッションなどを中心に記していきます。
にしても、指板のインレイ凝ってるわ・・
弦高はほどよく調整済み
ギターの弦高については十人十色で高低の好みは違うのでなんともいえませんが、デフォルトではやや低めのほどよい高さではないかと思います。
オクターブチューニングもある程度されているのか、一本がずれていたくらい。
タグに書かれた製品仕上げの月日が2022年10月だったのでそれほど最近ではないものの、出荷前には調整されているのだなと感じられました。
トーン&ボリュームノブのネットリ気味の動き
トーン&ボリュームの黒いノブについては、商品レビューでピックアップと同色のゴールドにしたという記述を見て、開封時には自分もそうしようかなと考えました。
だけど実際に見てみたら、黒で十分にいい感じに思えました。
このあたりは好みの問題なのでなんですが、ノブで気に入ったのは少しネットリ気味の挙動。
自分のテレキャスターではスルッと回る感触でしたが(使いすぎ?)、回りすぎず回らなさ過ぎずのダイヤルで好印象。
といいつつも、そこまでこの恩恵を受けることはないかもです。
張られてきた弦は0.08 | 初弾き時は拭き上げ推奨
出荷時に張られていた弦は(測っていませんが)おそらく.008のものセットでした。生音ではちょっとペタペタ感・・。
ですが、.010のセットくらいにすれば生音も楽しく弾けそうです。
最初に弾く際に注意して欲しい点が一つ。
組み上げ時に弦を張って保管する目的か、オイルが弦に塗布されているようです。
無警戒でガシガシ弾くと指に黒い線が描かれてしまうので、チューニングして弾く前に軽く乾いた不織布類で油を拭き上げることを推奨します。
Playtech SA500の残念なところ
オホォオーと鼻の下を伸ばしながら眺め、SA500に触って音を出してみて気づいた残念なところを挙げていきます。
持ち上げすぎた感もあるので、そういうところも指摘して(^^)・・バランス。
残念と表現してはいますが、致命的なものでもなく「そりゃあるよね」という程度です。
ジャックのネジに少しゆるみがあった
ボディトップにあるシールド差し込みのジャック部分のナットに少しながらゆるみがありました。
すぐに締め直しましたが内部にアクセスしづらい構造のギターなので、ここは残念な点でした。
Fホール内に内部配線が垂れ下がっていた
Fホール内に内部の配線が垂れ下がっていました。
ここもまあ、それほど苦もなくテープで結わえて処置しました。小さい結束バンドでもよかったかな、と処置した後に気づきました。難易度高いけど。
個体差かもだがラインの塗りに滲み
ここは個人的には気にならないポイントですが、ボディ上部の方にある筐体に沿って描かれる黒のラインに滲みが見られました。
どんな工程で線が入れられているか分からないのですが、多分に個体差なのだろうと考えました。
そこまで酷いものでないし、この価格でこれか! という全体の仕上げを見ていると文句をつける気になりません。
Playtechギターは評判通りだったか?(まとめ)
そんなこんなでPlaytechのセミアコSA500を購入するまでの流れと、製品のいいところと残念なところを紹介しました。
結論として、相当に評判通りだったと言えるのではないでしょうか。
コスパが高い一方でちょっとした不満点・改善点はある。だけど、コスパの高さはちょっとした不満をかき消してしまうほど。てこと、ですかね。
多くを求める人は別ブランドを
人によっては先述のラインのちょっとした滲みも許せない! という人もいるでしょう。
ただしこれはセミアコ=ギターです。工芸品ではありません。
音も細かな美しさや多くを求めるなら、別のブランドのギターを購入すればいいということです。
価格やキャラクターを理解した上でギターを選ぶ人には、選択肢の有力な一つになることでしょう。
満足度を5段階で評価すると★は5段階で4.5
Playtech SA500を購入した上での総合的な満足度を5段階で評価すると、★(星)は4.5といったところでしょうか。
マイナス点はジャックのネジゆるみ
マイナスした0.5は、シールドジャックのゆるみとFホールの配線垂れ下がりです。
とはいえ、これでも辛いかなと思えるくらいで、全体的には購入して良かったと思えています。
ラインの滲みは、まあ個体差の問題なんだろうなと。
以上は、私がセミアコを購入するのが初めてという点を加味しつつ、参考になさってください。
初心者は弾いてナンボ=フレット消費するならPlaytech
ということで今回の記事ではどのセミアコを購入するかと思い悩むところから、実際に購入して検証するまでをお伝えしました。
振り返ると自分も、YouTuberやネットの書き込みと同様な心持ちであることに気づきました。
安価だからと少しなめてかかりつつも、実際に弾いたりしたら驚き軽く感動さえするという心持ちです。
いや、ホントにコスパ高いと思います。弾き込んでフレット消費するタイプの方なら、購入して後悔しないはずです。
まだ購入してから二週間経っていないのでサウンドハウスのポイントはついていませんが、つき次第ハードケースを購入してレポートしようと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
(了)